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Richard Jonker

2.5Gマルチギガイーサネットでより高速に、既存環境を最大限に活用しましょう。

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IPHIE CHEN
IPHIE CHEN
SMBプロダクトラインマネージャ

ネットワークのトラフィックが増加するにつれ、特に1Gbps以上の帯域幅が必要とされています。しかし、多くのSMBネットワークでは、それらの要求に対応できない従来のLANケーブル (CAT5e) を使用していることが問題です。ケーブルを交換すると、1本あたり数万円のコストがかかり、また工事によりネットワークに中断や遅れが生じることがあります。

マルチギガビットイーサネットとは?

1G/2.5 G/5Gスイッチ

その問題を解決するために、マルチギガビットイーサネット (NBASE-T) を使用するのが一般的な選択肢となっています。業界標準のマルチギガは、対応するスイッチや接続機器を変更するだけで、既存のCat5eケーブルを使用しながら2.5Gbpsまたは5Gbpsでの接続が可能になります。低コストで簡単にネットワーク帯域をアップグレードできます。

マルチギガでポテンシャルを引き出す

最近のネットワークカード、WiFi 6アクセスポイント、PC、サーバー、ストレージなど、多くの機器は2.5Gや5Gによる接続をサポートします。しかし、マルチギガ速度をサポートしない多くの古いネットワーク機器のため、それらのポテンシャルが無駄になっている状況です。

10Gスイッチとマルチギガスイッチのコスト比較

全ポート10G対応のスイッチを導入するべきでしょうか? 多くの場合、そうすべきではありません。一般的なSMB企業にとって、ハードウェア (スイッチ、サーバー、ストレージ、ネットワークカードなど) の交換費用を正当化することが難しいだけでなく、LANケーブルをCAT6Aにアップグレードする必要があるため、先に述べたケーブル交換のための追加費用が必要になります。NETGEARの10Gスイッチはコストパフォーマンスに優れていますが、それでも、以下のような多くの機器を接続する場合は難しい話となります。

また、10Gイーサネット (10GBASE-T) では既存の1Gと10Gの間の速度をサポートしません。2.5G対応で10Gをサポートしない機器を10Gスイッチに接続すると、共通でサポートされる最高速度 (つまり1G) で接続されることになります。また10GイーサネットではCat6Aケーブルが必要になりますが、やはり多くのネットワークではCat5eが使われています。

マルチギガビット: 低コストで将来を見据えた柔軟性を実現

マルチギガビット対応のスイッチは、これらの問題をすべて解決し、スイッチに接続するすべての機器が、サポートする最高速度で動作することを可能にします。Cat5eケーブルでの最大速度は5Gbps、Cat6Aは10Gbpsで、100Mや1Gとの後方互換性もあります。企業では、同じネットワーク上で異なる速度の機器を混在させる運用が可能となり、各機器のパフォーマンスを最大限に活用します。

マルチギガに移行する場合の注意点

マルチギガスイッチを選択する前に、いくつかの重要な準備段階があります。まずは現在のネットワーク負荷を評価しましょう。例えば、高速なWiFiアクセスポイント、エンタープライズグレードのNAS、AV over IPシステム、1Gbps以上を必要とするCAD/CAMなど、明らかな課題がないか探してください。 簡単に言うと、スイッチは、接続する全機器の合計帯域よりも多い帯域が必要になります。

従業員に経験を聞いたり、アプリケーションのパフォーマンス分析を行うことを検討してみてください。将来的に必要となる明らかな要件を推定してみるのもよいでしょう。

また、各機器の最大帯域幅に自動的に検出し、きめ細かな速度範囲を提供できるスイッチなど、マルチギグ以外の機能をサポートするかも注目してください。これにより、最大速度で動作させるための設定作業などを省くことができます。

また、PoE (Power-over-Ethernet) が必要かも確認してください。1本のLANケーブルでデータ通信と電力の両方を提供できるため、機器の近くに電源コンセントを設置する必要がなく、電源コンセントの新設が困難な場所や不可能な場所に適しています。PoEの代表的な使用例としては、セキュリティカメラ、WiFiアクセスポイント、POS端末、VoIP電話、デジタルサイネージ、オーディオスピーカーなどが挙げられます。

NETGEARマルチギガスイッチ

NETGEARのマルチギガスイッチ は、特にSMB向けに設計されており、100M/1G/2.5G/5G、さらには10Gまで、すべて1台のスイッチで対応できるため、非常に柔軟かつ包括的に選択できます。接続された各機器に最適な速度が自動的に検出されるため、手動による設定や継続的な管理は必要ありません。また最新のPoE規格であるPoE++をサポートするシリーズでは、1ポートあたり最大90Wまで対応します。

現在または数年後に必要とされる帯域を正確に予測することは困難ですが、マルチギガは、要求の変化に応じて適応するフレキシブルなフレームワークを提供すると同時に、既存のCat5eケーブルを最大限に活用します。現在のビジネスを支援すると同時に、将来へ備えることが可能です。